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膝や股関節の調子が悪い時は

人間は生まれたばかりの時は丸まったCカーブ、次に赤ちゃんは頸椎の伸展(首がすわる)、徐々に腰椎の伸展(ハイハイやお座り)が形成されて初めて立つ準備が出来ます。

チンパンジーやゴリラ、チーターを見てみると腰は反っていません。

 

「それがどうした?」と思われるかもしれませんが、実は関係があるんです。

 

哺乳類で人間だけが腰が反っています。

 

それは約2000万年前からアフリカ大陸東部の大規模な地殻変動によって亜熱帯雨林が乾燥化し草原に変わったことで、類人猿の祖先は樹上生活から地上中心の生活に移行し、二足歩行へ大きく進化したといわれています。

 

この生活の変化によって腰椎が伸展し二足歩行を可能にできたことで、大きな脳と器用な手を獲得できました。

 

そのため人類進化の歴史上、腰椎の反りはとっても大切な機能と言えます。

 

腰椎の柔軟性低下がもしかしたら股関節や膝へ負担をかけているかもしれません。

腰が反ることで姿勢の重心位置が整い二足歩行が可能となります。

 

もし日常生活で腰を丸める動作が多く、知らず知らずのうちに骨盤が後傾し、腰の反りがなくなってくると、代償として膝が曲がったり、猫背になったり、頭が前に出たりしてしまいます。

 

結果として、歩行時の足の接地位置が重心位置よりも前で接地してしまうことによって、膝や腰、股関節に衝撃と負担がかかって痛みや違和感につながることがあります。

 

腰が反れなくなるということは二足歩行をも困難にさせてしまいます。

 

膝や股関節、腰の調子が悪い時は腰の反りがなくなっていないかを「セルフ可動性チェック」で確認してみてください。

 

日々の生活の中で時々腰を反らして健康な背骨を保ちましょう。

腰椎伸展に必要な動き