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筋トレに動的ストレッチ

 一般的にストレッチと聞くとゆっくりと時間をかけて伸ばす「静的ストレッチ」をイメージしますが、実際にスポーツ選手が競技前に行っているのは「動的ストレッチ」が主流になります。

 

ざっくり大きくストレッチを分けると「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」があります。

 

運動前に行う「動的ストレッチ」は、血流が良くなり、筋温が上昇し、関節に滑液が分泌され動きが良くなり、瞬発力やパワーが上がる研究もあります。また軽く行うことで筋肉中の老廃物の除去と疲労の回復効果もあります。

 

一方「静的ストレッチ」を運動前に行ってもケガの予防にはならないと多くの研究で発表されていますし、さらに筋力を落としてしまう研究もあります。

 

 ただし、行っているスポーツが左右どちらかに偏った動きで可動域に大きな左右差があったり、長時間のデスクワークによって姿勢が悪くなっている場合や、ケガの影響で関節可動域が通常よりも狭い場所には「静的ストレッチ」が必要だと思います。

 

またウェイトトレーニングでは骨盤が後傾していたり、猫背やストレートネック、肩甲骨が背骨に寄らない状態や腕が真上に上がらない身体の状態だと正しいフォームをとること自体ができず、傷めてしまうことにつながります。

 

そんな方の場合はまず静的ストレッチを日々行い、姿勢や必要な可動域を獲得することが重要です。

 

柔軟性については遺伝的要素が大きく関与しています。

 

関節の可動域は筋肉の柔軟性だけではなく関節にある靭帯や関節包の弛緩性も大きく関係しています。

 

そのため「グニャッ」と柔らかい人もいれば5歳で立位体前屈で「痛いっ」と言って床が触れない子もいます。ですので静的ストレッチを続けて、あるところでロックがかかったように関節詰まって動きが制限される場合はそれ以上広げる必要性はありません。

 

自分の可動域を知ったうえで自分にあったフォームでスポーツ動作や筋トレを行うことが望ましいです。

 

アクティブストレッチバーは基本は動的ストレッチを行う器具ですが、場面に応じて使い分けて使っていただけます。

 

筋トレ前のウォーミングアップや肩甲骨が背骨に寄せることができず十分に背中のトレーニングができない人や猫背の方には肩甲骨周りや胸椎のストレッチにお使いいただけます。

 

また筋トレ後に軽く股関節、体幹、肩関節を動かすことで疲労回復のアイテムとしてお使いいただけます。

 

ぜひアクティブストレッチバーを身体の状態に合わせて必要な場面で使っていただけると幸いです。